頭痛を和らげる香りとは?痛みのタイプ別に取り入れ方と注意点を解説

日常生活の中で、度々の頭痛に悩む人は少なくありません。頭痛の対処法は様々にありますが、近年ではアロマの香りが頭痛を和らげる効果があるとして注目を浴びています。本記事では頭痛に効果的なアロマの種類やおすすめの取り入れ方をご紹介します。
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緊張型頭痛
ストレスを感じたり長時間同じ姿勢でいたりすることで、血流が悪くなり首や頭の筋肉が緊張して起こるのが緊張型頭痛です。頭をキューッと締め付けられるような痛みで、肩や首のコリを同時に感じることも多いことが特徴です。緊張型頭痛におすすめの香りと取り入れ方をご紹介します。
緊張型頭痛におすすめの香り
緊張型頭痛におすすめの香りは以下の3つです。
- カモミール
- リンデン
- レモンバーム
カモミール
カモミールは優れた鎮痙作用(筋肉の緊張を和らげる作用)を持つハーブです。リラックス効果も兼ね備えているため、ストレスによる緊張型頭痛に効果的と言えます。生理痛や冷え症など女性に多い不調のケアにもおすすめです。
リンデン
リンデンとは菩提樹のことで、甘く爽やかな香りが特徴です。ストレスやイライラ、緊張など不安な気持ちを鎮めてリラックスさせてくれると言われています。また、血管の拡張作用もあるとされており、心身の緊張によって悪くなった血流の改善も期待できます。
レモンバーム
その名が示すように爽やかなレモンのような香りが特徴のレモンバームは、不安やイライラなど精神の高ぶりを抑えて明るい気持ちにさせる効果が期待できるハーブです。鎮痙作用もあり、ストレスが要因の緊張型頭痛におすすめです。
取り入れ方
緊張型頭痛が発生した際のアロマの取り入れ方をご紹介します。
香り付けした湯やホットタオルで首・目元を温める
緊張型頭痛を緩和するには、凝り固まった肩や頭の筋肉をほぐすことが大切です。そのため入浴やホットタオルで患部を温めるのが有効な対処法ですが、そこにアロマの香りをプラスすることで、香りによる鎮痙作用やリラックス効果も期待できます。
オイルマッサージを行う
筋肉をほぐすにはマッサージやストレッチがおすすめです。この時、アロマオイルをマッサージオイルに混ぜて使ったり、アロマを焚いた空間で行ったりすることで、筋肉のほぐれやリラックス効果も得られるでしょう。
片頭痛
片頭痛はストレスや気温・気圧の変化、女性ホルモンの乱れなどによって、脳の血管が拡張し炎症を起こすことで引き起こされる頭痛です。こめかみ付近がズキンズキンと脈打つように激しく痛み、光や音、匂いに敏感になることが特徴です。片頭痛が発生したらリラックスできる環境で休むことが大切です。その際におすすめの香りと取り入れ方をご紹介します。
片頭痛におすすめの香り
片頭痛におすすめの3つの香りをご紹介します。
- フィーバーフュー
- ラベンダー
- イランイラン
フィーバーフュー
フィーバーフューに含まれる「パルテノライド」という物質は、痛みの原因のひとつであるセロトニンの放出を抑制して片頭痛を予防する効果があると言われています。フィーバーフューは優れた抗炎症作用もあり、生理痛や関節炎、発熱にも効果的とされています。
ラベンダー
優れたリラックス効果があるラベンダーは、イライラを鎮める効果が期待できます。また、眠りを深くする作用もあるとされているため、睡眠不足が原因の片頭痛の予防にも効果的と言えます。
イランイラン
イランイランは精神的リラックスをもたらし、女性ホルモンのバランスを整える働きがあると言われています。そのため、月経の時期に片頭痛が起こりやすい人におすすめです。
取り入れ方
片頭痛は入浴や蒸しタオルなどで身体を温めると、血管が拡張して痛みが悪化する恐れがあるため、間違った取り入れ方をしないように注意しましょう。ここからは、片頭痛が発生した際のアロマの取り入れ方をご紹介します。
アロマディフューザーなどで芳香浴をする
片頭痛の対処法のひとつに、光や音などの刺激が少ない部屋で休むことが挙げられます。その際、アロマディフューザーやアロマポットなどで空間に片頭痛に効果的な香りをプラスすると、より効果的です。ただし、片頭痛が起きている時は匂いにも敏感になりやすいため、香りの強さには注意しましょう。
冷湿布を貼る
片頭痛の原因である血管の拡張を抑えるには、患部を冷やすことが大切です。洗面器などに冷たい水とアロマオイル1~3滴を入れて混ぜ、タオルを浸した冷湿布がおすすめです。
リラックスできる香りで頭痛を和らげよう
アロマの香りには鎮痛効果や頭痛の原因であるストレスなどを和らげる効果が期待できます。また、頭痛の予防にもなるため、日常生活にアロマを取り入れてみてはいかがでしょうか。