耳を温めることで期待できる効果とは?耳の温め方も解説します
耳を温めることでリラックス状態に入り、寝つきが良くなると言われています。人は深部体温が下がったときに眠気を感じるため、体温調節を行う血管が集まっている耳を温めることで、深部体温が上がりやすくなり、下がったときに快眠へ導いてくれるでしょう。この記事では、寝つきを良くしたいと感じている人向けに、耳を温める効果や方法をわかりやすく解説します。
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耳を温める効果とは?
耳の外側には活動したり緊張したりする「交感神経」が、耳の内側には身体を休めたりリラックスしたりする「副交感神経」があると言われています。耳を温め副交感神経が活発になることで、血圧や深部体温が下がり、身体がリラックスするため、快眠に繋がりやすいです。
耳は範囲が小さいため温めやすく、温めることで末梢血管が広がって血流が増え、手足の冷えにも効果が見込めるでしょう。耳を温めることによって、寝つきを良くしたり睡眠の質を高めたりする「耳温活」が話題となっています。
耳を温める方法
耳は露出していることが多く、冷えやすい一方で、温めやすい部位です。身近にあるものから耳温活専用グッズまで、耳を温める方法を紹介します。
手
最も手軽に耳を温める方法は、手を使うことです。道具を使わずにでき、体勢や場所を問わずに耳温活ができます。両手で耳を覆う他にも、耳へのマッサージも効果が期待できるでしょう。人差し指と親指で耳をつまみ、心地良い程度に引っ張ったり揉んだりすることで、耳全体がポカポカするのを感じるかもしれません。
また、耳にはつぼが多く集まっており、耳つぼを刺激するのもおすすめです。気持ち良いと感じるポイントを探して優しく刺激しましょう。
防寒グッズ
寒い時期に使用する耳当てやニット帽を使って耳を温められます。両手が空き、耳への負担が少ないことが特徴です。また、貼らないカイロを耳に当てて温めるのもおすすめですが、カイロは低温やけどの危険があるため、長時間の使用は避けて下さい。
蒸しタオル
タオルに45~50度程度のお湯に浸して絞ったり、水に濡らしたタオルを電子レンジで数秒~1分程度温めたりして蒸しタオルを作り、耳を温める方法もあります。タオルが熱くなるため、やけどに注意しましょう。電子レンジを使用する際は、電子レンジの故障や火災に注意し、金属や化学繊維を含むタオルは避けて下さい。
蒸しタオルは冷めやすいため、厚手のタオルを利用するか、ラップで包むことで熱を逃げにくくするのがおすすめです。また、目元や肩を同時に温めることもできます。
ドライヤー
お風呂上がりに髪の毛を乾かすのと同時に、ドライヤーで温めるのもおすすめです。やけどをしないように耳から離して温風を当てて温めます。ドライヤーのついでにできるため、耳を温めるための時間を作る必要がなく、忙しい方におすすめです。
耳温活専用グッズ
ドラッグストアや量販店などで、耳を温めるグッズが売られています。専用のグッズのため、説明書通りの使用であれば、耳を痛める心配がありません。
耳の中に装着すると耳周りやこめかみまで20分程度温かさが広がる耳栓型のグッズは、防音性が適度にあり、リラックスしやすい工夫がされています。耳全体を覆う耳当て型のグッズは外気によって耳が冷えるのを防ぎ、締め付けが少なく、外れにくくなっています。シールを耳たぶに貼ることで温まるイヤリングタイプは見た目がかわいい他に、小さくて持ち運びがしやすいメリットがあります。
さまざまな形状の耳温活専用グッズがあるため、自身が使いやすいものを選びましょう。
耳を温めて睡眠の質を高めましょう
手や身近にあるもの、耳温活専用グッズを購入して耳を温めることで、睡眠の質を上げる期待ができます。また、耳を温めるだけでなく、湯舟に浸かったり、ストレッチなどで身体を動かしたりして身体全体を温めることも重要です。耳を温めることに加えて、生活習慣を見直し、睡眠の質を高めましょう。